♪ お嫁においで / 伴奏でノリを出す秘密

この曲は1960年代に加山雄三が歌って大ヒットしました。
同名の映画もありもちろん主演は加山さんなのですが、こちらは有名な「若大将シリーズ」ではありません。曲が大ヒットし同名の映画までできてしまうわけですから、当時の加山さんの人気は凄かったのだと思います。
作曲も”弾厚作”と言うペンネームで加山さん自身が担当しています。
アレンジはハワイアン音楽の草分けと言われた大橋節夫さんが担当しています。大橋節夫さんは「大橋節夫とハニーアイランダース」と言うグループで活躍されたスチールギターの名手です。

レコードではこの曲を「大橋節夫とハニーアイランダース」が演奏していて、ハワイアンムード漂う心地よいサウンドに仕上がっています。
イントロや間奏のスチール・ギターも素敵ですが、曲全体にわたるウクレレのストラミングがとても印象的です。ストラミングと言うのはコードをジャカジャカと伴奏することなのですが、簡単そうに見えて実はかなり奥が深いのです。
まずはこの曲の基本的なストラミングパターンを見てみましょう。

文字で表すと”タン タタータタタ”とい言う感じでしょうか。
下矢印がダウン・ストローク、上矢印のとこはアップ・ストロークで弾きます。

そして次に押さえておきたいのが2拍目と4拍目にアクセントがある所です。
2拍4拍にアクセントがあることをアフター・ビートと呼び、これがノリを出す重要なポイントとなります。

そしてここからさらにこのパターンに跳ねるようなニュアンスを加えていきます。音楽記号で書くと下図のようになります。

なにやらまた難しい話になってしまいましたが(汗)
ザックリと説明すると、ふたつの連続した8分音符のうち、初めの音符の長さを長めにとり、ふたつめの音符を短く演奏します。
文字で表すと”タン タッターッタタッタ”という感じです。この感じをスウィングやシャッフルのリズムと言ったりもします。
スキップをしているような感じと言うと解りやすいかもしれません。リズムもただ一定のテンポで進むよりも、スキップのように音符の長さに揺れがあった方がノリがでて楽しくなります。

そしてここからが奥が深い話になるのですが、スキップにも人それぞれ色々なスキップのしかたがありますよね。
高々とジャンプしてスキップする人もいるし、あまり跳ねないスキップもあります。
その跳ね方によって、ノリや気持ち良さがが変わってきます。
音楽的にはどれが正解という答えはありません。しかしどんな跳ね方でも気持ち良いと言うものでもありません。
気持ちよいノリをつかむには、色々な人の演奏を聴くことが一番勉強になると思います。
お気に入りのアーティストの演奏を聴いて、マネをして格好良いノリをつかみましょう。

私の演奏はこちらで聴けますので良かったら聴いてみて下さいね。
※今回はあまり跳ねないで演奏していますが、ゆっくり演奏するときはもっと跳ねて弾くと思います。

leleTAB 『お嫁においで』加山雄三

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