『ハナレイ・ムーン』のハナレイとは、ハワイ諸島カウアイ島北部の街の名前です。全米No.1ビーチにも選ばれた美しい三日月型のビーチがあり、とても人気のある観光スポットです。日本では村上春樹の短編小説集「東京奇譚集」を映画化した「ハナレイ・ベイ」が2018年に公開されて話題になりました。
『ハナレイ・ムーン』は、月の光に輝くハナレイ・ベイの美しさと愛しい人を重ね合わせて歌ったハワイアン音楽の名作です。
ウクレレではKeyFやKeyGで演奏されることが多いのですが、今回私はKeyGで演奏しました。
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leleTAB『ハナレイ・ムーン』
ハワイアン・ナンバーはシンプルなコード進行の曲が多いのですが、『ハナレイ・ムーン』もG・C・D7・A7の4つのコードで演奏することが出来ます。メロディーが美しい上にコード数も少なく演奏しやすいので、ウクレレでもとても人気のある曲です。
曲中のコード進行自体はとてもシンプルなので、私はイントロやメロディーの合間に”循環コード”と呼ばれるコード進行を差し込んで少し複雑なアレンジにしています。
”循環コード”と言うのは、楽曲のイントロやエンディング等によく使われる定番コード進行です。定番コード進行という意味では、”ハワイアン・バンプ”と似ていますが、”ハワイアン・バンプ” がハワイアン音楽に特化したコード進行なのに対して、 ”循環コード”はジャズやポップなど様々な音楽ジャンルで使用される所が少し違います。
演奏するキーから数えて長6度セブン→長2度マイナーセブン→完全5度セブンとコードが進行していくので、Ⅰ→Ⅵ7→Ⅱm7→Ⅴ7と書いてイチ・ロク・ニー・ゴーと呼ばれたりもします。
KeyGの場合では、Ⅰ(イチ)がGになります。
そしてGから数えて6番目(長6度)の音はE
Gから数えて2番目(長2度)の音はA
Gから数えて5番目(完全5度)の音はDになります。
従ってKeyGの”循環コード”は、G→E7→Am7→D7となります。
かなりディープな話になってしまいましたが難しい理屈は置いておいて、まずは”循環コード”(イチ・ロク・ニー・ゴー)という言葉を覚えて下さい。
ウクレレ演奏をしていると、きっとまた”循環コード”と言う言葉を耳にすることがあると思います。その時に”その言葉以前にも聞いたことあるぞ!”と思い出せた貴方は、確実に1歩成長しています。
KeyGの”循環コード”の中でAm7の押さえ方は、かなり難しいと思います。人差し指で2フレットをセイハして、中指で1弦2弦の3フレット、薬指で3弦の4フレットを押さえます。
親指と中指でネックを挟むように力をい入れ、その力を利用して中指を反らせて1弦2弦を押さえるのがコツです。このあたりはブログの『苦手コードの攻略法 / B♭(ビー・フラット)コード』で詳しく説明していますので参考にして下さい。
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