♪ 糸 / ハーモニクスのテクニック

「糸」は、1992年に発売された中島みゆきの「EAST ASIA」と言いうアルバムに収録されています。発売されてから30年近く経った今でも、様々なアーティストにカバーされたり、カラオケなどでも人気の名曲です。
最近では、菅田将暉×小松菜奈 W主演で映画化され2020年4月24日に公開予定で話題になっていました。
(※映画の公開はコロナウイルスの影響で延期になったようです。)

映画『糸』の予告編

この曲は中島さんが知人の結婚を祝って作曲したと言うこともあり、結婚式で歌われる定番ソングになっています。私がこの曲をウクレレ用にアレンジしたきっかけもウクレレ教室の生徒さんがお友達の結婚式で弾きたいという理由からでした。原曲のキーはBbなのですが、ウクレレで演奏しやすいようにキーをFに変更しています。


leleTAB ウクレレ・ソロ『糸/中島みゆき』

イントロの演奏でハーモニクスという弦楽器特有のテクニックを使っています。ハーモニクスとは「倍音」という意味で、弦を弾いた時に元音を出さずに倍音のみを出すテクニックで、キラキラしたオルゴールのような音をウクレレで出すことができます。またハーモニクスは弦長の中心(12フレット上)が最も倍音が出るポイントで、次のような方法で演奏します。
(※便宜上4弦で解説します)

① 4弦12フレットの弦上に右手の人差し指の腹を軽くのせる
② 人差し指を弦に乗せたまま右手の親指で4弦を弾く
③ 親指で4弦を弾いた直後に人差し指を4弦から離す

③の人差し指を離すタイミングが最初難しいかもしれません。
人差し指を早く離しすぎると元音が鳴ってしまい、普通にウクレレの弦を弾いた音になってしまいますし、逆にタイミングが遅いと音になりません。
少し練習してコツさえつかめば簡単に音を出せるようになります。

またハーモニクスは、左手で弦長を変えるこによって音程のコントロールができます。弦長の中心は左手で押さえたフレット+12フレットの位置にあることをまず覚えて下さい。この原理を利用してFコードのアルペジオをハーモニクスで弾いてみましょう。

まず左手でFコードを押さえます。
次に左手で押さえたフレット+12フレットの位置を順番に右手でハーモニクス奏法するとFコードのアルペジオが演奏できます。

私は「糸」のイントロのFコードとB♭メジャーセブンのコードをハーモニクス奏法で弾いています。
音がちゃんと出てないところがありますが、それは練習不足です(汗)

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