ウクレレは初心者でも習得が簡単な楽器だと言われています。
初めてウクレレを触った人でも30分くらいレッスンすれば簡単な曲を弾くことができるようになります。ギターで挫折したFコードだってウクレレでは簡単に抑えることができます。そんなお手軽で簡単なところがウクレレの魅力の一つだと思います。しかし一方でとても奥が深い部分もあり、とんでもなく難しいコードが存在したりもします(汗)
そこで今回は私がこれまでに出会ったコードの中で、超~難しいと感じたものを5つ紹介したいと思います。
まず第5位はAm7(エーマイナー・セブン)です。
押さえ方は下図のようになります。左手の中指を逆反りさせるところが難しく、指の関節が硬い私はこのコードでかなり苦戦しました。
Am7の押さえ方のコツについては、以前のブログ『♪ハナレイ・ムーン/循環コードってなんだろう?』で書いていますので、そちらもご覧下さいねー
続いて第4位はFmaj7(エフメジャー・セブン)です。
このコード・フォームは、ウクレレの神様”ハーブ・オオタ”さんが『イパネマの娘』を演奏する時などに使っています。2弦1フレットを人差し指、4弦2フレットを中指、1弦3フレットを薬指、3弦4フレットを小指で押さえます。実際に押さえてみると小指がピクピクと震えるのを体感できると思います。
順番にゆっくり押さえればなんとか音が出るのですが、素早く押さえるのは相当難しいです。このコード・フォームを軽々と弾きこなす”ハーブ・オオタ”さんは、神様というよりむしろ悪魔だと思います〜(;゚д゚)アッ….
そして第3位はB♭(ビー・フラット)です。
B♭は初心者が最初に壁にぶつかるコードとして以前のブログ『苦手コード攻略法B♭』で紹介しました。今回紹介するのは、それとはまた違うコード・フォームのB♭になります。こちらのコードフォームは、私の師匠であるウクレレ・プレイヤー、キヨシ小林さんが使っているコード・フォームです。4弦3フレットを人差し指、3弦5フレットを中指、1弦5フレットを薬指、2弦6フレットを小指で押さえます。押さえようと頑張っても、なかなか指が言うことをきいてくれません(´;Д;`)
因みにこのフォームの4弦を7フレットにしてもB♭コードになります。(下図右側)こちらのほうが断然押さえやすいのですが、演奏した時のコードの響き方が違ってきます。そうゆう細かなところにもこだわっているところがプロの凄いところなのです。
第2位はC13#9(シー・サーティーン・シャープナイン)です。
このコードはC7というコードに13と#9という音を加えたコードで、ド・ミ・ソ・シ♭・ラ・レ#の6つの音でできています。しかしクレレは弦が4本しかないので、そのうちのシ♭・ミ・ラ・レ#の音を鳴らしています。押さえてみると解ると思いますが、押さえるのはそんなに難しくありません。こちらはコードの名前が難解ということでランクインしました。このコード・フォームはLyle Ritz(ライル・リッツ)というジャズ・ウクレレの巨匠が使っているものです。アルバム『ウクレレ・デュオ』のBluesette(ブルーセット)という曲の冒頭で聴くことができます。
そしていよいよ第1位はG13(ジー・サーティーン)です。
人差し指で3弦の5フレット、中指で2弦の7フレット、薬指で4弦の9フレット、小指で1弦の10フレットを押さえるコード・フォームになります。これはもう”嘘でしょ”と笑ってしまうくらい押さえるのが難しいコード・フォームです。そもそも指が届かない~(TдT)
こちらもLyle Ritzさんが使っているコード・フォームで『How About Uke』というアルバムのLulu’s Back In Town(ルルズ・バック・イン・タウン)という曲の中で使われています。このアルバムの中では、超人的に難しいコードが鬼のように使われています。しかし聴いてみると全然そんな難しさは感じさせない、繊細でお洒落な感じに聴こえます。私にとってジャズ・ウクレレのお手本のようなCDです。
いかがでしたか?
知ってるコードが2つ以上あったあなたは、もう立派なウクレレ・コード・マニアです。1つも知らなかった人も心配しないで下さいね。あなたのウクレレ人生で二度と出会わない可能性が高いコードばかりですから。
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