現在メインのウクレレ(ナチュレ・ウクレレ)で使用しているウクレレ弦です。
以前は写真左のようなパッケージでしたが、デザインがリニューアルされて現在では写真右のようなデザインになっています。
(※現在でも古いパッケージの商品も売られているようです)
メーカー名ですが私は『ジー・エイチ・エス』と読んでいますが、実際には『ガス』と読むそうです。
H-10はブラック・ナイロン素材で出来たソプラノ・コンサート用のウクレレ弦になります。
ブラック・ナイロン素材で作られた弦は、一般的に柔らかい音色が特徴と言われています。メロディーを単音で弾くと甘いつやのある音がするので、親指弾きの多いソロ・ウクレレのような演奏に向いていると思います。
ブラック・ナイロン素材の弦は他にダダリオ、カマカ、フェイマスなどのメーカのモノがありますが、大体同じような柔らかい音色になります。
G-10の弦の太さは下記のようになっています。
1弦 → 0.025mm
2弦 → 0.032mm
3弦 → 0.036mm
4弦 → 0.028mm
H-10はHigh-G用の弦なのですが、私の場合はこれにクラシックギター用の巻き弦(別途購入)を4弦に張ってLow-Gとして使用しています。ですので弦交換する毎に4弦が1本余ってしまいます。(^_^;
なんでわざわざそんな無駄なことをしているかと言うと、1弦のサスティーンを長くするためなのです。サスティーというのは音の伸びのことで、弦を弾いてから音が消えるまでの時間になります。ブラック・ナイロンの弦は素材の特性上サスティーン短くなります。サスティーンが短いと、長い音(音を長く伸ばしたいところ)の表現が難しくなります。特に高音部である1弦側のサスティーンが短いのは問題です。
サスティーンを長くするためには、物理的に弦の長さを短くするか弦を太くする必要があります。しかし弦の長さは変えられないので、弦を太くしてサスティーンを長くするわけです。
ここで活躍するのが余った4弦になります。4弦の太さを見てみると0.028mmと1弦よりわずかに太いですよね。つまり1弦の代わりに4弦を張ればサスティーンを長くすることができるのです。ただ弦を太くした分少し張りが(テンション)が強くなり演奏したときに指が痛くなると言う欠点もあります。私の場合は多少演奏し難くてもサスティーンが長くしたいので1弦の代わりに4弦を張っています。
太さの違いはたった0.003mmですが、サスティーンや演奏性は随分違ってきますので、サスティーンを長くしたいかたは試してみる価値はあると思います。因みに”ウクレレの神様”ハーブオオタさんは、私の逆で2弦や3弦にも細い弦を張ってユルユルなテンションで演奏していると聞いたことがあります。
あとH-10は価格がリーズナブルなのも魅力の一つです。音楽通販サイト、サウンドハウスさんではなんと280円(税抜)でした。(2020年5月14日現在)これ安すぎですね(笑)
GHS H-10を張った(4弦を1弦に張り替えた)演奏はこちらで聴けます
↓
leleTAB ウクレレ・ソロ『ムーンリバー』
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