ウクレレにピックは必要? / サムピック編

皆さんはウクレレ演奏にピックは必要だと思いますか?

その答えは人それぞれだと思います。そして殆どの方がピックを使わず指で演奏しているのではないでしょうか。
一方プロのウクレレ・プレーヤーをみてみると、指で演奏する人、ピックを使う人、サムピック(親指用のピック)を使う人等色々な方がいらっしゃいます。

私の場合は、ハーブ・オオタさんに憧れてウクレレを始めたのでピックは使わない派でした。
しかし数年前に腱鞘炎になったことで、少し考え方が変わりました。腱鞘炎の治療中は右手首に力を入れると激痛が走るので、怖くて思いきりウクレレを弾けない状態でした。そこで『弱い力でもきれいな音が出せないか』と考えて行き着いたのがサムピックです。
サムピックとは親指用のピックのことで、下の写真のような形が一般的です。

ギターやバンジョー用のモノをそのままウクレレで使用出来るので、種類は豊富にあります。素材もセルロイド、金属、鼈甲と色々です。
数あるサムピックの中で、私のお薦めのサムピックがこちら。ギタリスト打田十紀夫さん監修でつくられた“TABスペシャルⅡ”というサムピックです。 打田さんといえば、日本屈指のフィンガースタイル・ギタリストです。その打田さんが理想を追い求めて作ったのが“TABスペシャルⅡ”です。

“TABスペシャルⅡ”は一般的なサムピックとは随分違った構造になっていて、ピックのベースとなる部分とゴム製のベルトの2つのパーツからなっています。
セッティングは簡単で、先ずピックベースのフックにゴムベルトを固定します。ゴムベルトには引っかける為の穴がいくつも開いているので、自分の指のサイズにあわせて取り付けます。あとはゴムベルトの余った部分をハサミでカットすれば完成です。

使い心地ですが、一般的なサムピックの欠点と言われている演奏中のズレが少なく、ストロークもやりやすいです。単音弾きをすると、指弾きの時よりもクリアで大きな音が出ていることが実感できます。クリアな音は聞いている人に届きやすいので、ライブ演奏にも効果的だと思います。
カラーは6色存在しますがどれも同じというわけではなく、色によってピックの堅さが違います。ピックが柔らかい(THIN)のがライトブルーとメタリックピンク、一番堅い(Hard)のが蛍光ピンクとメタリックブラック、中間(Medium)が蛍光グリーンとメタリックブルーになります。因みに私はミディアムとハードの2つを使っています。

サムピックには弱点もあります。
それはコントロールが難しいことろです。指で弾くのとピックで弾くのでは少し感覚が違うので、なれない間は弾きにくいと思います。
またサムピックが弦に触れた時に”カチッ”というノイズが出てしまうのも気になるところです。(このノイズは弾き方で改善できます。)

“TABスペシャルⅡ”を使った演奏はこちらで聴けます(ピックが弦に触れた時の”カチィ”と言う音が確認できると思います)

leleTAB ウクレレ・ソロ『Song For Anna』

弱点もありますが、クリアで音量が稼げるサムピックを使えば演奏の幅が広がると思いますので、気になる方は是非試してみてくださいね。

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