この曲はハワイ王国最後の国王リリウオカラニ女王によって作られた曲です。日本人の私たちにも馴染みのある、ハワイを代表する名曲と言っても良いと思います。
ハワイ語で歌われる歌詞の内容は、去って行く軍人との別れを惜しむ少女の話なのですが、女王が滅び行く祖国への惜別を意味しているとも言われています。シンプルで歌いやすいメロディーラインで、コード3つで演奏できるのでウクレレ初心者にも人気のある曲です。
私はアロハ・オエの収録されたアルバムを何枚か持っているのですが、その中で特に印象に残っているアルバムがこちらです。
1枚目はエディ・カマエの「Heart Of The Ukulele」というアルバムです。このアルバムを購入した理由はエディ・カマエが”ウクレレの神様”ハーブ・オータさんの師匠であると聞いたからです。オータさんのジャズ・ウクレレにはまっていた私は、その師匠の演奏にもとても興味があったのです。
エディ・カマエの演奏するアロハ・オエは、メロディーをトレモロ奏法で弾くこれぞトラディショナル・ウクレレといった感じの演奏です。アルバムほぼ全曲このトレモロ方法で弾きた倒しています。
2枚目は「Ukulele Swing」と言うコンピレーション・アルバムです。このアルバムのアロハ・オエはちょっと変わっていて、演奏と演奏解説が入っています。尺的に入りきらなかったのか解説が一部だけしかないのは残念でしたが、私にはとても貴重な資料でした。15年前の話ですから、ウクレレ関係の資料も少なくYouTube!も当然ありません。英語で解説しているのですが、何とかして意味を理解しようと何度も繰り返し聞いた記憶があります。要約するとこんな感じです。
”美しいメロディーのアロハ・オエの解説をしよう”
”この曲は新しくF7(エフ・セブン)とC#7(シーシャープ・セブン)2つのコードが登場するぞ!”
”先ずはF7を弾いてみよう”
ここでF7を4弦から順番に1音ずつ”ポン・ポン・ポン・ポン”と弾いています。
”次はC#7を弾いてみよう”
ここでC#74弦から順番に1音ずつ”ポン・ポン・ポン・ポン”と弾いています。
以下サビの部分の解説が続きます…
と大体こんな感じです。
コード・ダイヤグラムのようなものは付いていなかったので、何度も聞き返して
F7は→4弦の2フレット/3弦の3フレット/2弦の1フレット/1弦の0フレット
C#7→ 4弦の1フレット/3弦の2フレット/2弦の1フレット/1弦の2フレット
だと言うことを必死に探りあてて、コードフォームを覚えた記憶があります。
しかしこの解説は少し間違っていて、C#7として覚えたコード・フォームが実はDdim(ディー・ディミニッシュ)だったと数年後に気づきます…(笑)
しかもキーFのアロハ・オエに何故C#7が登場するのか、当時の私には謎でした。それでもこの解説のおかげでアロハ・オエの弾き方を覚えることができました。今はかなりアレンジが変わりましたが、私の演奏はこちらでお聞きいただけます。
↓
leleTAB 『アロハ・オエ』(F7は51秒辺りで登場します)
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